玉依姫命

日吉大社の樹下神社分霊社であり、嵯峨天皇の弘仁五年に延暦寺僧干時と、この地の管領明富郡司恵美朝臣朝夏が十禅師大明神として奉斎したものと伝える。この当時の建造物は、神殿、拝殿、神楽殿、竈殿、御供所、幣殿、楼門、社務所などがあり、又末社も五座、一の鳥居、二の鳥居と往時には栄えたが、野洲川の決壊などにより、現存のものとなった。「天台真盛宗世野山観音寺」の関係も深く、遷座は必らず同時となっている。これは創建が、延暦寺僧干時であること、そして当社が日吉大社の樹下神社分霊社であることに由来している。

〔本殿〕入母屋造正面唐破風 間口一間 奥行一間
〔拝殿〕入母屋造 間口二間四尺 奥行二間四尺
〔その他〕

多賀神社 樹下社(水保祖神社)

5月 5日