トップ > 滋賀県の神社 > 神社紹介
御上神社
(ミカミ)
御祭神
天之御影命
御神紋
釘抜紋
御由緒
祭神天之御影命は、第七代孝霊天皇六年、三上山に降臨になったので、神孫の三上祝等は三上山の巖の磐境を、神体山と斎い定めて、約一〇〇〇年の間奉斎された。山は標高四二八米で山麓から山頂まで、岩磐が連って山頂には、大きな磐座がある。奈良朝に至って、天正天皇の養老二年藤原不比等が勅命を拝して、飛弾の工匠を造営使として、榧木原と称せられた現在の榧の木で、社殿を造営して奉遷鎮祭された。本殿の背面には、扉を設けてあるが、これは祭典時にお山を拝んだ神体山信仰の遺構を示している。旧六月十八日には、毎年祭神降臨の日を記念して、山上祭を奥宮で斎行して下山し、引続き本宮で奉斎の影向祭が行われる。社記によると、当社の神領は、古代山千町、河千町、田千町と記され、甲賀郡横田より下は、野洲川吉川に至る五十余郷を有し、守護神として、朝野の崇敬極めて篤く、清和天皇貞観元年神階授与より、再々神位が授けられて同十七年には従三位に叙せられた。醍醐天皇延喜の制度では、名神大社に列せられた月次新嘗の班幣に預らせ給うた。更に円融天皇天延二年勅願所と定められ、宝祚無窮四海大平の御祈りをせられた。降って、武家執政の世となって崇敬変りなく、殊に源頼朝を始め、徳川幕府に到るまで、代々神領を寄進して造営し崇敬が深かった。逐年社頭を整備して、大正十三年官幣中社に列格。
本殿・境内建物
〔本殿〕入母屋造 間口三間 奥行三間(国宝)
〔拝殿〕入母屋造 間口三間 奥行三間(重文)
〔拝殿〕入母屋造 間口三間 奥行三間(重文)
境内社(摂社・末社)
若宮神社(重文) 三宮神社(県文) 大神宮社 竈殿神社 御鍵取神社 愛宕神社
社宝・文化財
御本殿(国宝) 楼門・拝殿・若宮神社(摂社)(重要文化財) 三宮神社(摂社)(県文化財) 木造狛犬1対(重文) 木造相撲人形1組(県文) 木造神馬附馬丁(県文) 絹本著色両界曼荼羅2幅(県文) 御上神社文書(県文) 鳳輦神輿3基 ずいき祭(重要無形民俗文化財)
主な祭礼
11月体育の日秋季古例祭(ずいき祭) 5月第3日曜日悠紀斎田田植祭 旧6月18日山上祭影向祭
祭礼日
祭礼日は神事(祭儀)のみ行ない、御神輿・山車・露店などは別の日に出る場合があります。お出かけの際は念のため神社にお尋ねください。
5月
14日
例祭
10月 若宮殿相撲御神事
ずいき祭りともいう。秋の収穫感謝と子孫繁栄を祈念する。起源は鎌倉時代以前。5つの宮座から毎年1人ずつ頭家が奉仕、4年前から諸準備にかかる。祭礼は9日甘酒行事11日湯立て、12〜3日には各頭家でズイキで神輿をつくり、栗・柿・粟・稗などで装飾し、14日朝行列を組んで奉納する。同日夜、神社で芝原式。東西両座から力士が出て相撲をとる。
〔本務社|守山野洲支部〕